ROMライターによるBIOS復旧

2019/07/27 2020/09/13

先日Ryzen 3900X絡みのBIOS書き換えで書き損じてしまったGIGABYTE B450 AORUS ELITE。
応急処置として同じものをもう一つ買って逃げましたが、まだ買って半年位しか経って無いのにゴミになるのはもったいない。
あと、今後Dual BIOSじゃないマザーをまた飛ばす可能性もあるので、やってみたいと思っていたROMライターでの書き換えを試してみる事にしました。

 
これがROMライターです。USB接続のもので色々基板が乗っかってるのはセットのものです。
今回のマザーのBIOSチップ(MX25U12873F)は1.8vの為、3.3v→1.8vの降圧下駄が必要となります。


これをマザーのBIOSチップに接続します。チップ右上の点のある所が1番ピンになります。
マザーによっては下駄が履かせてあるタイプもありますが、これはマザー直付け(SOP8)タイプです。
この場合、半田剥がしてチップを取らなければならないかというとそうではなく、


こんなクランプクリップがあり、そのまま書き換えが可能です。素晴らしい…

で、書き換えるためのアプリなのですが、有名所は

このCH341A Programmerなのですが、なぜかEraseしてもゴミが残るのと、Exportすると16KBほど余計に出力されるという謎挙動をしていてうまく書き換えられませんでした。(バージョン1.34(Skygz))

他に無いか探してみたところ、AsProgrammerというものがあり、こちらでやったらうまくいきました。
これはドライバも一緒に付属しているので色々探さなくて楽チンです。
ちなみにドライバはパラレルドライバ(CH341PAR.EXE)を使用します。


ちなみにMX25U12873Fは共に登録されおらず、Macronix(MXIC) MX25U12835Fで作業する形となります。
(CH314A Programmerの自動認識でもこれになります)

両方セットが以下で公開されていたので、こちらで使い分けても良いかもしれません。
(ただしCH341A Programmerはウイルス対策ソフトに誤認識されるケースがあります)

https://www.mdclab.it/lab-usb-programmer-ch341a.html

作業的にはErase→Blank→ROMファイル読込→Writeという形です。
本当にあっているかはReadした内容をファイルにエクスポートして、書込元のファイルとDiffしてみると良いと思います。

これで、今後ぶっ飛ばしても安心な状態になりました。(^^)

#2020.9.13追記
上記商品について評価コメントで1.8vじゃないようなコメントが書かれていましたが、手元にあるものはNexperiaの74ALVC164245が載っており、テスターでピン電圧を確認してみましたが1.79vと問題無いです。
ちなみに下駄を履かせない3.3v状態も一回間違ってやってます。
その時はマザーの電源インジケータLEDがなぜか光ってヤバってなりましたが大丈夫でした…
心配な方は別の商品を探されたほうが良いと思いますが、一応報告です。
↓の評価コメントを見る限りだとTI製のSN74ALVC164245が誤実装(?)されているケースがあるようです。
(TI製の場合はSN74AVC16T245が正しい模様)
ご注意を。

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