Teclast X98 Air 3G 1.55GHz病

2014/10/04 2014/10/05

X98 Air 3Gの搭載CPUであるAtom Z3736Fのバースト周波数は2.16GHzですが、ベンチマーク中タスクマネージャーでCPUのクロック数を見ていると4コアフルに使っている状態のクロックが1.55GHzで頭打ちになっています。
ただ、普通に使っている時は2GHz台を表示している事もあり不思議に思っていました。
そういえばHyperPIは実行コア数の指定が出来たなと思い、1コア~4コアそれぞれ試してみました。結果は以下のとおりです。

実行コア数 動作クロック
1個 2.16GHz
2個 2.16GHz
3個 1.55GHz
4個 1.55GHz

3個以上のコアがフル稼働するとダメなようですね。
更に調べていたら、Teclastの掲示板にも同様に書かれている人がいて、理由は以下のよるものとの事でした。(一部私の解釈含む)

  • Z3736Fの最大消費電力は2.2Wに設定されており、これを超えると周波数抑制をかけて2.2W以内に収めようとする
  • CPUをフル稼働させると2.2Wは超えてしまう為、この回避の為に全コアクロックダウンがかかっている状態
  • 2.2Wを超えさせない現実的な方法は同時実行コア数・スレッド数を減らすしかない
  • 上記を満たし2.16GHzで稼働できる同時実行コア数は2コアのようだ

確かにZ3736Fの仕様を見てみるとSDP(シナリオ・デザイン・パワー)が2.2Wとなっています。
これがCPU自体の制御だとするとこの縛りからは逃げられないって事ですね。
BIOSの設定で逃げられるといいけど・・・
ちょっとBIOSの設定を調べてみることにします。

あと、今回ついでに分かった事。
HyperPIですが、実行コア数が多いほど処理結果が遅くなります…
1個で動かすのが最速のようです。
愛七號も8コアで動かすより1コアで動かしたほうが早く終わりました。orz
マルチスレッドで使って効率的に円周率計算を早く終わらせるにはy-cruncherを使うのが良いようです。
(ただこっちはこっちでCPUを100%使いきらないようです)

#2014.10.05追記
BIOS設定ではなさそうです。DPTFをDisabledにしてみたりいろいろ項目変えてみましたが変わらずでした。
あと、X98 3Gも全く同じ事象が起きている事に気が付きました。やっぱりコア2個が分かれ目です。
CPUの仕様っぽいですね…残念。

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