TRIGKEY GREEN G2でNAS構築

2022/06/12 2022/06/15

気がついたら2008年にFAST F330元にNASを構築してから14年。

途中にマザーを入れ替えながらスペックはそのご時世の最低限を維持してきましたが、これも最後が6年前。

そろそろまたマザーを変えようかと思ったのですが、御用達だったASRockは最近ミニPCベアボーン作りに忙しいようでminiITXマザーは3年前のGemini Lake RefreshのJ5040で新しくする感が無し…

これまで、RAID 1を組む為に最低限2.5inchのHDDが2台入るケースが必須と考えていてF330を使い続けていたのですが、USB3.0 & SSDも普通に使えるご時世になったのでストレージはUSB外付けで良くないかと思い、今回はミニPCで組んでみることにしました。

中華ミニPCのTRIGKEY GREEN G2になります。
CPUは去年出たJasper Lake Celeron N5095と新しいのと、SSD500GB, メモリ16GB付いて2万円台というビックリ価格だったので飛びつきました…

ただ、こんな感じの変換アダプタ噛まさないと日本のコンセントに挿せないタイプだったので、ACアダプタは12V 5Aのものを別で購入しました。

本体は以前使っていたXCY X35よりも薄いかもくらいで大きさはほぼ一緒な感じです。
前面は電源ボタン以外にUSB3.0 x 2, USB-C x 1, イヤホン端子があります。

背面はUSB3.0 x 2, HDMI x 2, LANになります。
電源コネクタは外径5.5mm、内径2.5mmと思われます。内径2.1mm,2.5mm両対応のアダプタで刺さりました。(真ん中が+)

スペックはこれまで使っていたものと比較するとこんな感じ。

機種TRIGKEY GREEN G2FAST F330+ASRock J3710-ITX
CPUCeleron N5095Pentium J3710
コア4C4T 2GHz(Burst 2.9GHz)4C4T 1.6GHz(Burst 2.64GHz)
メモリ16GB(DDR4 SO-DIMM 8GB x 2) → 32GB(後述)16GB(DDR3 SO-DIMM 8GBx2)
ストレージM.2 SATA SSD 500GB + Crucial MX500 1TB x 2(追加)HDD(HGST 7200rpm) x 2
GPU内蔵(Intel UHD Graphics)内蔵(Intel HD Graphics 405)
USB3.0 x 4, TypeC x 12.0 x 4, 3.0 x 5
映像HDMI x 2HDMI x 1, DisplayPort x 1, DVI-D x 1
LAN無線 802.11 a/b/g/n/ac(Bluetooth4.2)
優先 Gigabit x 1
無線 無し
優先 Gigabit(RTL8111GR) x 1

性能はPassmark比でJ3710が1,465に対し、N5095は4,019と2.7倍向上してます。

で、これまでOSはCentOSで組んできましたが、今回は興味のあったProxmoxを導入し、VMとしてArch Linuxを稼働させる形としました。

SSDに変更はしたものの、これまで通りRAID 1にはしようとUSB外付けケースで2台共接続して試していたのですが結論ダメでした…
RAIDの同期化やバックアップ等の一定時間負荷がかかり続ける状況でケース側のコントローラーが耐えられなくなるようで熱を持ち途中でKernel Panicになる状態。
2台まとめて外付けにするケースにしていたのもあり、2台同士で熱を高めあってしまう状態だったのもよろしくなかったようです。

結果、RAIDはやめて1台は本体内蔵にし外付けは1台だけにした上で、Proxmox Backup ServerのVMを更に立てて日次バックアップするような形にするようにしました。

稼働上は概ねこれで問題は無くなったのですが、Arch Linuxに12GB、PBSに2GBのメモリを割り当てた結果、Proxmox本体が2GB位で稼働する状態でちょっと心許無かったのと、たまにVMがOOMらしき挙動をしているときがあったのでメモリを増やしました。

DDR4-3200の16GB x 2になります。8GBモデルにして本体安く変えたな…。後の祭り。

交換後の図。スロットにはDDR4-2400MHzと書いているので3200MHzでは動いてないと思われますが、問題無く認識して動いてくれました。
GREEN G2のスペックシート上最大16GBと書かれてましたが、他メーカーのN5095のPCで32GB対応とあったので信じてみましたが当たりました(^^)

これで余裕ができたのでArchLinuxに16GB、PBSに4GBを割り当てを変更。これでもProxmoxは12GB余裕があるので大丈夫でしょう。

あとは小さいVMなら1,2個実験用で立てられる状態になったのでいい感じです。これでまた5年程度運用していこうと思います。

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