2019/03/10 2019/03/11
Ryzenでのサーバー構築に対する振り返りを書いていきたいと思います。
まずは仮想化から。
元々Express5800で鯖立てした際も、仮想化で検証用のゲスト動かせるといいなーと超バックリな感覚で構築しました。
(それもあってCPUを途中でCeleronからXeonに換えています)
が、明確にゲスト側でやりたいことが無かった事と、まぁKVMでどうにかなるんでしょ的な感覚でやる気スイッチがいまいち入らずにここまで来ました。
今回そろそろハード自体を換えるかーと考えた際、
という半分面白さがやる気スイッチをONにして、色々下調べをしながらもそこそこ強引にIYHしたのが始まりです。
で、組立後早速ESXiをインストールし、さぁまずはMacOSをゲストに16vCPUでインストールしてみるかーという所で
「Standard EditionのvCPU割当は1ゲスト8vCPUまで」
という壁にブチ当たりました…
直近はMacOSとCentOSで8vCPUずつで考えていたので良いは良いのですが、今年出る次期Ryzenをいつかゲットした時に増やせないという点でムムムとなり、ここで仮想化の次候補であったKVMと真剣に機能比較を始めました。
その結果がこんな感じです。
項目 | ESXi | KVM |
---|---|---|
CPUの割当方式 | 物理スレッド数は超えられない (全ゲストOSの設定CPU数 = 物理CPUの論理コア数) |
物理スレッド数を超えられる (物理コアに最大10vCPU割当可能(優先度制御)) |
1ゲストへの最大割当vCPU数 | 8(Standard Edition) | 64 |
1ゲストへの最大割当メモリ | 無制限?(物理メモリを超えることも可能) | 無制限?(物理メモリを超える事も可能) |
デバイスパススルー | GPU以外も出来そうだが失敗談もよく書かれている | 可能 |
CPUパススルー | 逆にCPUパススルーのみ? | 可能 |
CPU仮想化 | 不可? | 可能 |
CPU/メモリホットプラグ | 可能 | 可能 |
ちょっと調べて情報がはっきり出てくるのがKVM、はっきり出てこないのがESXiという感じでした。
ある意味KVMイケてるじゃん、と…
ちなみにCPUパススルー/CPU仮想化は、物理CPUのまま割当が可能か、他CPUのエミュレートが可能かを指しています。
別記事で詳細は書きますが、MacOSはIntel CPUをエミュレート、CentOSはRyzenのままパススルーでいけるとベストだったので、ESXiはやめてKVMにすることにしました。
そうするとESXiでは考える必要の無かったホストOSを何にするかを決める必要が出てきます。
Dockerも一緒ですが、ホストOSはできる限り最低限の機能でホストOS自体がリソースを食わないものを選びたいと思い、CentOSは即却下しました。
あと、パススルー等仮想化でも難度が高い(と思っている)技術を適用するには一定新しいカーネルが必要とも思って、それにマッチしそうなOSとしてArch Linuxを選びました。
後でArch Linuxを選んだ事で助かった事も出てきたので、ゲストOS稼働開始してからもこれを選んでおいて良かったと思っています。
とはいえ今時GUIの無い&Webの手順に沿って作業するインストール方式には驚かされましたw
次の記事が長くなりそうなので一旦ここで切ります。
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